
執筆者:辻 光明
代表税理士
クラウド会計の税務調査対応|電子データの見せ方

税務調査の緊急相談
税務署からの連絡内容をもとに、初動と資料準備を整理する
調査日、対象税目、対象期間、不安な論点を確認し、当日までに説明方針を整えます。
データの所在を説明できる状態にする
クラウド会計や電子データを使っている会社では、紙資料だけを集めても調査準備は完了しません。会計ソフト、証憑保存サービス、銀行連携、請求書システム、給与システムのデータ所在と閲覧権限を整理します。
この記事の結論
税務調査対応では、最初に「対象税目・対象期間・求められている資料・回答期限」を切り分けることが重要です。クラウド会計の税務調査対応|電子データの見せ方の場面でも、先に資料と事実関係を整理してから説明方針を決めると、不要な誤解や回答のブレを抑えられます。
初動で確認すること
誰がログインできるか、どの期間のデータを出力できるか、証憑と仕訳が紐づいているか、電子取引データをどこに保存しているか、税理士が閲覧できるかを確認します。退職者アカウントや管理者権限も見直します。
準備する資料
会計データ、仕訳帳、総勘定元帳、証憑一覧、請求書PDF、領収書画像、銀行連携データ、クレジット明細、給与データ、電子契約、クラウドサービスのエクスポート手順を準備します。
やってはいけない対応
「クラウドにあるから大丈夫」と考え、実際には出力できない、証憑リンクが切れている、閲覧権限が足りない、過年度データが別システムにある、という状態は避けます。
7日以内に進める実務フロー
1日目は税務署から聞いた内容を記録し、社内の回答窓口を決めます。2日目から3日目は申告書、帳簿、証憑、契約書、通帳、会計データの所在を確認します。4日目から5日目は論点になりそうな取引を年度別・税目別に分け、説明できる資料と不足資料を一覧化します。6日目から7日目は税理士と当日の説明方針、資料提示の範囲、回答保留にする質問を確認します。
緊急相談が必要なサイン
税務署から調査日程を急がれている、無予告で来訪された、売上漏れ・架空経費・外注費・消費税還付・源泉所得税などの具体論点を示された、過去申告に大きな不安がある、納付資金が足りない可能性がある場合は、早めの相談が必要です。税務調査緊急対応の相談は、専用フォームから状況を共有できます。
税理士に共有すると早い情報
税理士には、利用しているクラウド会計、証憑保存、請求書、給与、経費精算システムの一覧、管理者、ログイン可否、過年度データの保存場所を共有します。
よくある質問
Q: 調査官にクラウド会計を直接見せるべきですか?
Q: どの段階で税理士に相談すべきですか?
まとめ
電子データ時代の税務調査では、保存場所、出力方法、権限管理が重要です。紙資料と同じように、データの所在と説明責任を整理してください。
参考情報
この記事を書いた人

辻 光明
代表税理士
税理士 / 認定経営革新等支援機関
税理士法人 辻総合会計の代表。クリニック開業支援・医療法人設立・クラウド会計導入を得意とし、オンラインでの税務顧問サービスを推進。
ご注意事項
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