
執筆者:辻 光明
代表税理士
相続税の税務調査で聞かれやすい名義預金・生前贈与

税務調査の緊急相談
税務署からの連絡内容をもとに、初動と資料準備を整理する
調査日、対象税目、対象期間、不安な論点を確認し、当日までに説明方針を整えます。
家族名義の財産は形成過程を説明する
相続税の税務調査では、名義預金、生前贈与、家族名義の口座、保険、過去の出金、財産計上漏れが確認されやすい論点です。国税庁は令和6事務年度の相続税の調査等の状況も公表しており、相続税調査への関心は高いテーマです。
この記事の結論
税務調査対応では、最初に「対象税目・対象期間・求められている資料・回答期限」を切り分けることが重要です。相続税の税務調査で聞かれやすい名義預金・生前贈与の場面でも、先に資料と事実関係を整理してから説明方針を決めると、不要な誤解や回答のブレを抑えられます。
初動で確認すること
被相続人と家族の口座、過去の大口出金、贈与契約書、贈与税申告、通帳・印鑑の管理者、保険契約者・受取人、財産目録を確認します。名義だけでなく、資金源と管理実態を整理します。
準備する資料
相続税申告書、財産目録、被相続人の通帳、家族名義口座、贈与契約書、贈与税申告書、保険証券、不動産資料、証券口座、過去の出金メモを準備します。
やってはいけない対応
家族名義だから相続財産ではないと即断する、贈与契約書だけで実態を説明しない、大口出金の使途を確認しない、家族間で説明が食い違うことは避けます。
7日以内に進める実務フロー
1日目は税務署から聞いた内容を記録し、社内の回答窓口を決めます。2日目から3日目は申告書、帳簿、証憑、契約書、通帳、会計データの所在を確認します。4日目から5日目は論点になりそうな取引を年度別・税目別に分け、説明できる資料と不足資料を一覧化します。6日目から7日目は税理士と当日の説明方針、資料提示の範囲、回答保留にする質問を確認します。
緊急相談が必要なサイン
税務署から調査日程を急がれている、無予告で来訪された、売上漏れ・架空経費・外注費・消費税還付・源泉所得税などの具体論点を示された、過去申告に大きな不安がある、納付資金が足りない可能性がある場合は、早めの相談が必要です。税務調査緊急対応の相談は、専用フォームから状況を共有できます。
税理士に共有すると早い情報
税理士には、家族構成、口座管理者、過去贈与、大口出金、保険、不動産、申告時に判断に迷った財産、税務署から聞かれた事項を共有します。
よくある質問
Q: 名義預金かどうかは何で判断されますか?
Q: どの段階で税理士に相談すべきですか?
まとめ
相続税調査では、名義預金と生前贈与の説明準備が重要です。名義、資金源、管理実態、贈与手続を整理しましょう。
参考情報
この記事を書いた人

辻 光明
代表税理士
税理士 / 認定経営革新等支援機関
税理士法人 辻総合会計の代表。クリニック開業支援・医療法人設立・クラウド会計導入を得意とし、オンラインでの税務顧問サービスを推進。
ご注意事項
本記事の内容は、公開日時点における一般的な情報提供を目的としており、 特定の個人や法人に対する専門的なアドバイスを構成するものではありません。
税務・会計・法務等に関する具体的なご相談については、 必ず資格を持った専門家にご確認ください。 本記事の情報に基づいて行われた判断や行動により生じた損害について、 当事務所は一切の責任を負いかねます。
記事の内容は法令の改正等により変更される場合があります。 最新の情報については、関係省庁の公式サイト等でご確認ください。