「未経験から税理士事務所で働くのはきつい?リアルな体験談と成功の秘訣 ~PART1~」から引き続き、「税理士は専門職だから未経験ではちょっときついかも…」と感じている方に向けて、未経験者から税理士事務所で働くことのリアルな体験談と成功の秘訣について解説します。
前回のおさらい
- 税理士事務所での仕事内容が理解できれば、未経験だからこそできる仕事がある
- 税理士事務所での仕事が「きつい」と言われる理由は経験を積めば、ほぼ解消できる
さらに本記事でのポイントは
- 税理士業界未経験でも成功できる
- 税理士事務所未経験者の成功事例
また、実際に未経験から就職したリアルな体験談も紹介していますので、少しでも税理士事務所に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
税理士事務所未経験者でも成功するための秘訣
税理士の中には、税理士事務所未経験者から成功した方が大勢います。税理士事務所へ入所したときには税理士資格がなくても、先輩税理士の指導のもと、資格取得の勉強と実務の両立ができた場合です。そこで、以下4つの中心に、税理士事務所未経験者でも成功するための秘訣を紹介します。
- 事前準備と勉強方法
- メンターを見つける
- 効率的な仕事の進め方
- メンタルヘルスケア
1. 事前準備と勉強方法
未経験者が税理士事務所で仕事をするには、まず基本的な税務知識の習得が必要です。税法や会計の基礎を理解するために、専門書籍やオンラインコースを活用することが推奨されます。また、スクールのパンフレットにある「税理士試験は働きながら科目合格ができる」「働きながら早ければ3年で合格する人も」など、働きながら勉強ができる環境を選ぶことも成功への第一歩です。
最近では、オンライン授業の内容も充実しているため学校へ直接出向かなくても勉強ができる環境が充実しています。学校の場所が近くにないといった環境でも、勉強する方法の選択肢は広がっています。また、どのような方法を選択したのか、先輩社員の意見を参考にするのも良いでしょう。
2. メンターを見つける
経験豊富な先輩社員の意見を聞き、指導してもらうことが必要です。はじめは何をすればいいのかわからないため、アドバイスを受けることで、効率的に仕事を進める方法がわかります。また、自分自身の今後のキャリアについて明確にするためにも役立ちます。
将来自分がなりたい姿が明確になれば、それに近い先輩を目標に仕事に取り組めるでしょう。また、メンターは、仕事の内容やスキルの伝達だけではなく組織の発展のために重要な役割を果たすため、未経験の職員に的確なアドバイスをする必要があります。
3. 効率的な仕事の進め方
税理士業務を効率的に進めるためには、タイムマネジメントが重要です。業務内容が幅広いため、スケジュールをしっかり立てておかなければ、何から手をつけていいのか判断できません。税理士事務所での働き方に限られたものではありませんが、優先順位をつけて業務を行うことが、効率化への第一歩です。
効率的に仕事を進めるためには「いつ、どのタイミングで、どのような資料を収集するか」が求められます。もちろん、それを誰にお願いするのか、ということも重要です。ひとつの仕事を完成させるためには、段取り次第で8割決まります。たとえば、記帳代行を受けている顧問先には、入力資料を早めに提出してもらうよう声かけが必要です。
効率よく仕事が進められれば、勉強やプライベートの時間も確保できるため、常に「どうすれば仕事がスムーズに進むのか」を考えておおくと良いでしょう。
4. メンタルヘルスのケア
正直なところ、税理士の仕事はストレスがないとは言えません。人によっては「ストレスが多い」と感じていることでしょう。そのため、メンタルヘルスのケアが重要です。ストレス管理の方法は、定期的なリフレッシュや趣味の時間を持つことが推奨されます。
メンタルヘルスの不調は作業効率の低下につながり、生産性の低下も招きかねません。意識的にケアすることが必要であり、ときにはプロフェッショナルな助けを求めることも検討しておくと良いでしょう。
メンタルヘルスケアの第一歩は、まず職員自身がメンタル面の状態を自覚しセルフケアに取り組むことです。必要に応じて、心理カウンセリングや健康サポートを活用し、プロフェッショナルな助けを求めることも検討しましょう。少しでも「おかしいな?」と思ったら、上司に相談しケアに取り組んでください。
税理士事務所未経験者の成功事例
ここでは、実際に未経験から税理士事務所へ入所した方の成功体験や、成功者のリアルな声について紹介します。
- 実際の成功体験談
- 未経験から税理士事務所へ成功した人の「リアルな声」
1. 実際の成功体験談
未経験から税理士に成功した事例として、30代から税理士を目指し成功した経験談があります。その方は、一般企業でよく言われている「転職の限界は35歳」を強く意識していたため、転職活動にむけて綿密なスケジュールを立てました。
綿密なスケジュールは、転職だけではなく新卒採用の就職活動についても重要です。特に税理士試験が8月に実施されるという点から、ここを起点にスケジュールを立てることが成功へのカギを握ります。一般的に、税理士業界の採用活動は税理士試験が終わる8月から活発化し、確定申告に向けて人材を確保する流れがあります。
資格取得には、早ければ3年と言われていますが、私の場合は5年かかり2年間の実務経験を経て税理士登録しました。その後、パートナー税理士として、税理士法人で勤務しています。独立する方法も考えましたが、開業する場所や新規顧客獲得の営業を考えると、そこはまだ自分には難しと感じました。
仕事が忙しいときや勉強に行き詰ったときは、両方とも失敗してしまうことが一番問題なので、勉強のことはいったん忘れて仕事に集中しました。仕事の気分転換は、有休を取得してリフレッシュしました。できないからと焦るよりも、一度リセットすることが必要だと考えています。
2. 未経験から税理士事務所へ成功した人の「リアルな声」
今後の展望
税理士としてのキャリアパスは、多岐に渡ります。未経験からスタートしても準備や努力を重ねれば、パートナー税理士や独立開業などキャリアを築くことが可能です。専門分野に特化した税理士として地位を確立することもできます。
未経験からのスタートは、確かに挑戦的な部分があるものの、適切な準備と努力で成功への道を自分で切り開くことができます。先輩たちの成功事例から学び、メンターの助けを借りながら自分自身の目標に向かって進みましょう。何事も、前向きに取り組むことが大切です。