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中小企業向けコラム
作成日:2026.02.08
辻 光明

執筆者:辻 光明

代表税理士

e-Taxやり方をスマホ申告で|マイナンバーカード手順

9分で読めます
e-Taxやり方をスマホ申告で|マイナンバーカード手順

スマホでe-Tax確定申告する手順の全体像

スマホでのe-Tax確定申告は、「確定申告書等作成コーナーで申告書を作成」→「マイナンバーカードで本人認証」→「電子署名して送信」という流れです。自宅から提出まで完結できる一方、初めての方は暗証番号(4桁・英数字)や、端末の対応状況でつまずきがちです。

税理士法人 辻総合会計でも、毎年「入力そのものより、事前準備不足で当日に止まる」相談が多くあります。この記事では、スマホ申告のやり方を、事前準備・入力・送信・確認まで実務の順番で整理します。

e-Tax(スマホ申告)とは|マイナンバーカード方式の基本

e-Taxは国税の電子申告・納税の仕組みで、所得税の確定申告もオンラインで提出できます。スマホ申告の主流は、マイナンバーカードを使う「マイナンバーカード方式」です。国税庁も、スマホ(またはPC)とマイナンバーカードで申告書を作成し、e-Tax送信できることを案内しています。

e-Tax初めてでも押さえるポイント

  • スマホ申告には、マイナンバーカード読取対応のスマホが必要です(対応機種か確認)。
  • 送信時に必要な暗証番号は原則2種類です(後述)。
  • 事前にマイナポータルアプリのインストールが求められます。

e-Taxをスマホでやる前の準備|必要なものと暗証番号

スマホ申告は「当日の入力」よりも「前日までの準備」が成否を分けます。以下をそろえてから始めましょう。

必要なもの(チェック用)

  • スマホ(マイナンバーカードの読取対応機種)
  • マイナンバーカード
  • 署名用電子証明書のパスワード(英数字6〜16文字)
  • 利用者証明用電子証明書の暗証番号(数字4桁)
  • 収入・控除の資料(源泉徴収票、医療費、ふるさと納税、保険料控除等)
ここがポイント
暗証番号の入力ミスはロックの原因になります。利用者証明用(数字4桁)は複数回の誤入力でロックされ、署名用(英数字6〜16文字)も誤入力回数に上限があります。申告期限間際だと市区町村窓口が混みやすいため、前もって番号を確認しておくのが安全です。

「利用者識別番号」は必要?

ログイン方法によっては「利用者識別番号(16桁)」やパスワードを使うケースがありますが、マイナンバーカード方式では、事前登録したカードと利用者証明用電子証明書の暗証番号でログインできるため、番号・パスワードの管理負担を減らせます。

e-Taxスマホ申告のやり方|マイナンバーカードで送信する手順

ここからが実際の操作です。画面の表記は年度や更新で変わることがありますが、手順の骨格は共通です。

Step 1: 「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして作成を開始

「所得税」など該当税目の作成を選び、案内に沿って進めます。スマホ入力は誘導が強い反面、途中保存や戻る操作で迷いやすいので、最初に「どの所得・どの控除を申告するか」をメモしてから始めると手戻りが減ります。

Step 2: 申告書の入力(収入・控除・還付口座など)

源泉徴収票の数値、医療費控除、ふるさと納税、社会保険料控除などを入力します。自動計算が働くため、手計算のミスは減りますが、「入力欄を飛ばしたまま次へ進む」と控除漏れが起きやすい点に注意してください。

Step 3: マイナポータル連携(任意)でデータを自動入力

マイナポータル連携を使うと、給与の源泉徴収票や医療費、ふるさと納税などのデータを一括取得し、申告書の該当項目へ自動入力できます。入力作業を減らしたい方は、早い段階で連携の設定を検討しましょう(連携はマイナンバーカードを利用してe-Tax提出する場合に利用可能)。

Step 4: 本人認証(カード読取)→電子署名→送信

マイナポータルアプリを使ってカードを読み取り、暗証番号を入力して本人確認を行います。その後、署名用電子証明書で電子署名を付与し、申告データを送信します。ここがスマホ申告の「山場」で、NFC読取の失敗やパスワード誤りが多いポイントです。

Step 5: 送信結果・受信通知を確認して控えを保存

送信後は、受付結果(受信通知等)を確認し、申告書の控え(PDF等)を保存します。還付申告の場合は、振込時期の目安を確認したいニーズが多いですが、まずは「送信完了・受理確認」が最優先です。

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e-Taxスマホ申告とPC申告の違い|どちらが向くか比較

スマホ申告は手軽ですが、申告内容によってはPCが早いこともあります。自分に合う方法を選ぶ目安として比較します。

←横にスクロールできます→
項目スマホ申告(マイナカード読取)PC申告(スマホ読取 or ICカードリーダ)
操作性画面誘導が強く初心者向きだが長文入力は不利画面が広く入力効率が高い
必要機器マイナカード読取対応スマホが必須スマホ読取またはICカードリーダが必要
つまずきやすさカード読取/NFC/暗証番号で止まりやすい環境設定で止まりやすいが入力は安定
向くケース給与所得中心、還付申告、医療費控除など事業所得、複数所得、添付管理が多い場合
ここがポイント
国税庁の案内では、スマホで送信する場合は「マイナンバーカード読取対応のスマホ」が必要とされています。PCでも、スマホでカードを読み取る方法やICカードリーダを使う方法が案内されています。

つまずきポイント別|e-Taxスマホ申告の注意点と対処

マイナンバーカードの有効期限・電子証明書の期限

カード自体の有効期限とは別に、電子証明書には期限があり、期限切れだとe-Tax手続ができません。確定申告期は更新窓口が混雑しやすいので、期限が近い場合は早めに更新手続きを検討してください。

暗証番号が分からない/ロックされた

暗証番号の再設定は市区町村窓口での手続が必要になるのが一般的です。申告直前に発覚すると提出が遅れる原因になるため、前日までに「4桁」と「英数字6〜16文字」を確認する運用にしておくと安全です。

マイナポータル連携がうまくいかない

連携対象データの取得タイミングや、連携の設定状況によって、取得できる項目が変わることがあります。連携にこだわって時間を溶かすより、期限が迫っている場合は「手入力で提出を優先」し、翌年に向けて運用を整える判断も現実的です。

iPhoneはカード読取が面倒?(今後の動き)

国税庁は、スマートフォンのマイナンバーカードを活用すると「カードをスマホで読み取らなくても申告書作成・送信ができる」旨を案内しており、iPhoneでも利用が広がる方向性が示されています。端末要件は更新されるため、申告する年の案内ページで最新情報を確認してください。

よくある質問

Q: e-Taxをスマホでやるには、マイナポータルアプリが必須ですか? ▼
マイナンバーカードを使ってe-Tax送信する手順では、マイナポータルアプリのインストールが必要と案内されています。スマホ申告を予定している場合は、申告当日ではなく事前に入れて動作確認しておくのが安全です。
Q: マイナポータル連携を使うと、何が自動入力されますか? ▼
マイナポータル連携は、給与所得の源泉徴収票や医療費、ふるさと納税などのデータをマイナポータル経由で一括取得し、申告書の該当項目へ自動入力する仕組みです。対象データは年によって拡充されるため、案内ページで確認してください。
Q: 送信したのに「提出できているか不安」です。何を確認すべき? ▼
最低限、「送信完了」だけでなく、受信通知(受付結果)を確認し、申告書控えを保存してください。途中で通信が切れた場合は、送信履歴や受付状況の確認が重要です。
Q: スマホ申告よりPC申告の方が良いのはどんな人? ▼
事業所得や複数の所得がある方、入力や添付管理が多い方は、画面が広いPCの方が入力効率が上がる傾向があります。一方、給与所得中心で還付申告が主な方はスマホでも完結しやすいです。

まとめ

  • スマホのe-Tax申告は「作成コーナーで作成→マイナカードで認証→署名して送信」が基本
  • 事前準備の核心は対応スマホと暗証番号(4桁・英数字)の確認
  • マイナポータル連携で源泉徴収票・医療費・ふるさと納税等の自動入力が可能
  • 送信後は受信通知を確認し、控えを保存して「提出完了」を確定させる
  • 期限直前の暗証番号ロック・電子証明書期限切れを避けるため、前もって動作確認する

参照ソース

  • 国税庁「スマホとマイナンバーカードでe-Tax!|令和7年分 確定申告特集」: https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/smartphone-mynaportal-etax/
  • 国税庁「マイナポータル連携特設ページ」: https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/mynumberinfo/mynapo.htm
  • 【e-Tax】国税電子申告・納税システム「マイナンバーカード方式について」: https://www.e-tax.nta.go.jp/kojin/mycd_login.htm
  • デジタル庁「マイナポータルアプリ」: https://services.digital.go.jp/mynaportal-app/
  • デジタル庁「スマートフォンのマイナンバーカード」: https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/smartphone-certification

この記事を書いた人

辻 光明

辻 光明

代表税理士

税理士 / 認定経営革新等支援機関

税理士法人 辻総合会計の代表。クリニック開業支援・医療法人設立・クラウド会計導入を得意とし、オンラインでの税務顧問サービスを推進。

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